法話などをお読みいただく際の参考としてご利用ください。項目は随時追加していきます。
寺院を開創すること、あるいは開創するために経済的に支援した者のこと。
飢えに苦しんでいる餓鬼に食を施すことによって苦しみから救い、さらに餓鬼がお悟りを求める心をおこして、修行し成仏するように念じることの功徳を、供養の対象(たとえば、施主のご先祖様)に回らし向けて、施主の感謝の気持ちを捧げるものです。
ありあまる物質に囲まれて暮らしている私たち日本人ですが、まだ足りない、まだまだ足りないと追い求めている一面もあります。現代経済学では、欲望の非飽和性を前提しています。人間の欲望には限りがないというのは人間の本性の一つではありますが、これでは、どこまで行っても満足できないのも道理です。つまり、餓鬼と化しているわけです。
現代の施餓鬼会は、欲に振り回され餓鬼と化している私をしっかりと見つめ、反省し、足ることを知り、もしこの世界で困っている人々がいれば施しをする気持ちをおこし、できれば実践することに意義があるのではないかと思います。
曹洞宗では、施すものを象徴的に「食」と表現し、すべてのものに施す「施食会(せじきえ)」という名称が適当であると施餓鬼会の名称を変更しています。ただ、私は時として「餓鬼」と化す私自身に自戒の意味を込めて、あえて「施餓鬼会」という名称を併用しています。
僧侶、特に禅僧が亡くなることをいいます。教化(きょうけ)の場をあの世に遷(うつ)す、という意味です。
祈祷法要です。玄奘三蔵法師(602〜664)が翻訳した600巻の『大般若波羅蜜多経(だいはんにゃはらみったきょう)』を一巻ずつ扇の形に開いて転翻(てんぽん)する「転読」を要とすることから、「転読大般若」とも呼びます。
20名の僧侶で30巻ずつ転読し、その功徳によって、一切の災いを消し去り、吉祥(きちじょう)ならんことを祈祷します。どんな災いでも空じて福となすことができます。この真実のことばの力を現成(げんじょう)させ、現実を変えることが大般若会です。
釈尊(お釈迦様)の誕生を祝う祭り。色とりどりの花で誕生仏のお堂を飾ることからこのように呼ばれるようになった。日本では4月8日に行うのが一般的だが、ひと月遅れの5月8日に行う地方もある。(当地では、5月の第2土曜日に仏教会主催でお勤めしている)稚児衣裳を着けた子どもたちが白像とともに行列し、誕生仏に甘茶をかけて祝います。降誕会・灌仏会の通称。
一人前の僧侶になるにはいくつかの階梯をふまねばなりません。得度、結制(けっせい)、嗣法(しほう)などがその主なものであり、この過程をへる間に、僧堂で少なくとも半年以上の安居(あんご)(修行)を経験します。
結制とは、九十日間禁足して修行することですが、古くは釈尊の時代にはじまったと言われています。インドでは、春から夏にかけての約三か月、雨季になります。この期間は毎日雨が降り続くため、道が流され、巡り歩いて修行することができなくなります。そのため、祇園精舎のようなお寺にとどまって修行するようになりました。
首座(しゅそ)は第一座とも長老とも呼ばれ、結制中、あらゆる行持に率先して励み、修行僧を導いていきます。その中でも法戦式は、住職に代わって修行やさとりについて修行僧と問答を戦わせる最重要な行持です。