平成16年1月1日記
新年明けましておめでとうございます。今年は申年です。
申(猿)と言えば思い出すのは、「見猿、聞か猿、言わ猿」という諺です。「自分に都合の悪い(自分の心をまどわす)ものや他人の欠点は見ない、聞かない、言わないのが無難だ」という意味だそうです。一種の処世訓だと思います。
しかし、今はこれとは逆のことをするのが大切なような気がします。何でもよく見、よく聞き、よく考えた上で、言う(主張する)べきだと思います。自分に都合の悪い、自分の心をまどわすものも見、聞き、考えた上で、言うことも選択肢の一つとして考慮に入れ、最良の道を選び取る。他人の欠点をよく見、聞き、場合によっては納得のいくまで話し合った上で認める。こういった態度が大切です。
特に国際社会では、環境・文化の違う者同士が交流することになります。日本列島という共通の容(い)れもので生きてきた日本人ならば、都合の悪いことにはフタをしてもうまくやっていけることもあるかもしれません。しかし、共通の土台のないもの同士では、あらゆる要素をよく見て、聞いて、考えて、場合によっては、言い合う(話し合う)ことが必要不可欠だと思います。
今年は「よく見る猿(人)、よく聞く猿(人)、よく言う猿(人)」で参りましょう。